建築家の自由 鬼頭梓と図書館建築
建築家鬼頭梓が設計する図書館は、訪れる人をあたたかく迎え入れる。建築家のあるべき姿を問い続ける、図書館建築のパイオニアが、図書館建築に託した思いとは何か。鬼頭梓のインタビューと論考を収録。
■目次
・鬼頭梓インタビュー
鬼頭梓の育んだ風景 「生活の根拠地」を図書館に求めて
私の原点
家族/父のこと/建築の原風景/山岳部/人類学を学ぶ/弟の死/丹下健三の設計演習/卒業/前川國男に会う/前川國男の思い出/前川事務所での担当作品/国立国会図書館とミド同人/MIDビルとコルビュジエ/音楽との出会い/ライブラリースクールと「中央線会」/図書館の思い出/独立/独立前の仕事/大高事務所に在籍/東京経済大学図書館、「建築家に遊ばれるな」/山梨県立図書館・東北大学図書館、依頼者の心意気/山口県立図書館・美術館、特命での依頼/日野市立中央図書館、人生を賭けた挑戦/大学図書館、さまざまな条件との格闘/洲本市立洲本図書館、本物を残す/図書館で大切なこと、図書館建築で大切なこと/建築設計の手法/階段の魅力/設計料について/前川國男に教わったこと/「建築家の仕事は頼まれてやるものだ」入札をしない建築家の会/同時代の建築家/旧日本建築家協会での仕事/新日本建築家協会の準備/日本建築家協会での仕事/多すぎる業界団体/登録建築家制度/国土交通省について/プロポーザルの問題点/事務所の閉じ方/生活の根拠地としての建築
論考
・私のバッハ
・わたくしの疑問=東京カテドラルの印象
・新しい図書館の建築
・土地と人と建築と 日野市立中央図書館の建設が建築家に問いかけた建築の意味
・職業者としての建築家
・建築家の自由
・前川恒雄氏インタビュー 公共図書館の歴史が変わった日
・資料
鬼頭梓・公共図書館マップ/建築家・職能運動の歴史/鬼頭梓・年譜 作品・受賞・著作・論考
著者:鬼頭梓、鬼頭梓の本をつくる会
出版社:建築ジャーナル
サイズ:A5
ページ数:104
発行年:2008.06
