建築家の土着 山本長水 地域の知恵と「土佐派の家」の仲間たち
近代文明にある種の疑問を持ち、土着の生活に希望を描いて高知に帰50年。「土佐派の家」の仲間たちに支えられ、感性の深いところを満たす山本長水の建築(哲学)とは。照る時は照る、降る時は降る。高知=「土佐派の家」物語。
■目次
・山本長水インタビュー 建築家の土着
山高くして水長し/曽祖父が始めた林業/母方の祖父に三冊の禅の本をもらう
母の勧めで建築へ/日本大学建築学科から市浦建築事務所へ
母の死をきっかけに、高知に帰る/地方における設計のクリエイティビティ
「かたつむり山荘」のこと/小径木の活用法を考える
「わら一本の革命」に感銘を受ける/「土佐派」結成まで
全国的に大いに注目を浴びる/「技と恵み」の「土佐派の家」
土着の思想と茶道の精神/造林間伐材の重ね梁「中芸高校格技場」
木造の社屋「相愛本社」/木の文化、木の哲学「稱名寺」
高知の建築家団体に望む/若い世代に伝えたいこと
・作品写真
かたつむり山荘/中芸高校格技場/相愛本社/稱名寺
・論考
「評判の悪い建築の方法 1992」
「物とのかかわりを見直す 2008」
・座談会「伝統の自然素材と技を現代の感性で」土佐派が語る土佐派の精神
上田堯世+細木茂+太田憲男+松澤敏明+山本長水
・資料(年譜・参考文献)
著者:山本長水+山本長水の本をつくる会
出版社:建築ジャーナル
サイズ:A5
ページ数:95
発行年:2016.07
