原っぱと遊園地 建築にとってその場の質とは何か
あらかじめそこで行われることがわかっている建築(遊園地)から、そこで行われることでその中身がつくられていく建築(原っぱ)へ。
潟博物館、ルイ・ヴィトン表参道、青森県立美術館、並びにH、Sなど一連の住宅で注目を浴びた青木淳による初めての建築論集。写真・自筆スケッチ多数収録。
■目次
・I そこで行われることで中身がつくられていく建築
「原っぱ」と「遊園地」/続・「原っぱ」と「遊園地」/トランクの積み重ね以上でも以下でもなく/映像性について/水晶の束としての摩天楼
・II 別々のことをしている人たちが時間と空間を共有する
道から進化する建築/決定ルール、あるいはそのオーバードライブ/PLACE 動線体への道程/美術館をつくるということ/青森県立美術館スケッチ・ストーリー/取りつく島もない強靭で自立した世界/非仮設性
・III 生活を不定形で連続なものとしてそのままにとらえる
動線体としての生活/窓としての住宅 動線体の開き方/境界面・絶対フィクション/構成を表現を捨てること、および互換性について/「いたれりつくせり」でないこと/スライム/リノベーション 形式と自由/廃墟
・IV 既存建物もそういう地形とか敷地のかたちと同じである
建築のアクチュアリティ/近代建築とグリッド/阪神大震災について考えたこと/「意味」を見る目と「物質」を見る目/ウイルス的設計論
著者:青木淳
出版社:王国社
サイズ:195×135
ページ数:237
発行年:2004.11
