プロフェッショナルとは何か 若き建築家のために
「作る仕事」はなぜこんなに面白いか。建築家歴50年の著者が、長持ちする秘訣を実践と歴史理解の両面から伝授する。
「professional」とは言葉本来の意味で「profess」した人、即ち、「告白」或は「宣言」した人である。それは社会に奉仕できる自分の専門の知識や技術が何であるかをはっきりさせた人を指すことになり、社会にとってよき建築がいかなるものであるかを判断し、作ることのできる人が建築家といわれるようになった。東大の「伊藤国際学術研究センター」「法学部三号館増築」を仕上げたばかりのキャリア五十年の著者が、むずかしい時代を担っていく若き建築家のために、今改めて「建築家の仕事とはどういうものか」を問いかける。ルイス・カーンに教えられた使命感は、「作る仕事」の楽しみに支えられてこそ達成できよう。設計のプロセスを浮彫りにする自筆スケッチを多数収録。
■目次
・建築家という「プロフェッショナル」の意味すること
「プロフェッショナル」とは何か
いかにして「プロフェッショナル」となるか
「いつも喜んでいなさい」
・建築家の日常と仕事
町の家と山の家
人生のみちしるべ
「内田ゴシック様式」の展開
・都市に開かれた新しい門と広場
・内田ゴシック建築の上方への展開
・ルイス・カーンの教え
・フランク・ロイド・ライトの内なる対立
・空間と表現
・建築にしかできないこと 聞き手:長島明夫
・建築の経験 建築の持続
教会堂建築とは何か
必読指南
・若者への問いかけ、あるいは自身への問い直し
著者:香山壽夫
出版社:王国社
サイズ:四六
ページ数:220
発行年:2014.08
