
人を動かす設計術
限界国家日本、建築で何ができるか、地方の衰退が言われて久しい。本書では著者が現在関わっている延岡市、京丹波町、五泉市、庄内町、八郎潟町での公共施設の設計を通じて、人々の関心を引出し、歴史に裏打ちされた地方の力を掘り起こすにはどうしたらいいか、自筆スケッチとともに考える。
■目次
・言葉としての建築
・限界国家日本、建築で何ができるか
延岡市(宮崎県) 総合文化施設「野口遵記念館」
京丹波町(京都府) 庁舎
五泉市(新潟県) 文化・商業複合施設
庄内町(山形県) 庁舎
八郎潟町(秋田県) 庁舎
・「さまよい仕事」と「姿なき道連れ」
・古きを訪ねて、新しくなる
・見る、描く、考える 旅で学ぶということ
・出会った人、見つめた景色
・プロフェッショナルとはどういうことか
・近代建築の保存改修において何が問題か
・「建築の保存」 生かして使うことの大切さ
・現代建築の再生 何を、いかに、なすべきか
・建築と言葉の関係について
映画「もしも建物が話せたら」から考える
長島明夫・香山壽夫
・私の失敗 失敗はない方がいい、しかし挑戦は必要だ
・山の向うのもう一つの日本
著者:香山壽夫
出版社:王国社
サイズ:四六
ページ数:221
発行年:2019.09