
空間のちから
空間とは、和解の場である。
建築や環境が内包する空間とは、全てのものが流れ込み、もつれあい、そしてその和解を用意する場のことなのではないか。建築も都市も土木も考え抜く建築家・内藤廣の思考と実践の大いなる軌跡。
■目次
・まえがき
・復興における空間の力
1
母なるものと父なるもの
どこかにある場所とそこにいるわたし
悠久なものの影
七万年の眠り
精度と文化
言葉から空間へ
「新しい凡庸さ」に向けて
呼びかける市庁舎
質実剛健な温かさを求めて
直感の中に合理性を見出す
包まれるということ
3000人が一堂に会する
まちづくりの道具
2
住宅のあと味
桜と木蓮
家のディテール
時の落しもの
3
民家は生きてきた
古民家で過去と未来を繋ぐ設計集団
村野藤吾の格闘
地の塩
石原義剛館長との日々
4
明治150年、建築をめぐる言葉の迷走
建築と時間
3・11から5年
歴史・文化・風土とともにある建築の姿
空間のビジョンを創るということ
構築する意志と感情の熱量
建築はほほえむ
建築という精神
・あとがき
著者:内藤廣
出版社:王国社
サイズ:四六
ページ数:239
発行年:2021.02