
建築は響きのなかに現れる
〈響き〉が共鳴する場をつくるー設計上の決定を住民とのワークショップを重ねて完成させた「太田市美術館・図書館」(2022年日本建築学会作品賞)、松江城近くの木立に囲まれた場の上に屋根がそっと浮かぶ家「シャイニング・クラウズ」、自然と人工の関係をみずみずしく感じさせながら街の賑わいを演出する「東急プラザ原宿・ハラカド」、遠い時空を跨いだ越後三山を背景に、徹底して使う側に立ったアイデアあふれる特異性を持った図書館「小千谷ひと・まち・文化共創拠点ホントカ。」など、現在の建築界、なかでも特に公共建築のあり方に様々な視点を投げかけ、リードする平田晃久。近代が前提としていた束縛のようなものから、自由な新しい時代の人間性に向けて建築をつくり続ける著者の初めての建築論集。
著者:平田晃久
出版社:王国社
サイズ:四六
ページ数:224
発行年:2025.08