
装飾をひもとく 日本橋の建築・再発見
江戸時代より経済・文化の中心地として栄えた日本橋は、かつて全く新しい風景を出現させた最先端の地。日本橋高島屋をはじめとし、周辺には日本橋三越本店本館、日本銀行本店本館、三井本館など、ヨーロッパに学ぶ本格的な古典主義の建築が多数残っていることからも、それは明らかだ。また近年は新たな再開発が進む街として注目されている。
本書では日本橋高島屋を中心に、日本橋地域の近現代建築を取り上げる。なかでも建築の細部・装飾に焦点をあて、西洋の古典主義が日本橋界隈の建築にどのように導入されているかを徹底的に検証。知られざる装飾の歴史をひもとき、新たな建築の楽しみ方を提案する。
■目次
第1章 様式の受容
日本銀行本店本館、三井本館
第2章 和風の融合
日本橋高島屋S.C. 本館、日本橋三越本店本館、日本橋
第3章 現代への継承
日本橋高島屋S.C. 新館、スターツ日本橋ビル、東京日本橋タワー
日本橋御幸ビル、野村證券日本橋本社ビル、日本橋三井タワー
コレド室町 1.2.3、日本橋室町三井タワー コレド室町テラス
第4章 百貨店の建築展
著者:五十嵐太郎、菅野裕子
出版社:青幻舎
サイズ:B5変
ページ数:168
発行年:2021.01