デザイン史 その歴史、理論、批評
十九世紀における美術工業運動、装飾芸術と美的ユートピア、近代美術工業とデザイン、デザインとメディア・・。こうした一連のテーマをめぐって近代の西欧と日本に現れるデザイン運動について、その意義と成果を直接に掘り起し、デザイン史の歴史、理論、批評の可能性に迫る。
■目次
・第1章 十九世紀における美術工業運動
初期ヴィクトリア朝におけるデザイン意識
日本における美術工業運動の受容
世紀転換期の『パン』誌と美術工業
・第2章 装飾芸術と美的ユートピア
ラファエル前派運動と装飾芸術
芸術と生活-ウィリアム・モリスの美的ユートピアをめぐって
ユーゲントシュティールの美的ユートピア
・第3章 近代美術工業とデザイン
アーツ・アンド・クラフツ運動とドイツ近代美術工業運動
創成期のドイツ工作連盟における指導理念
日本における近代美術工業論の主潮
・第4章 メディアとデザイン
舞台芸術とデザイン
グラフィック・デザインの近代化とバウハウス
1980年リンツ『フォーラム・デザイン』展とポストモダニズム
・終章 デザイン史の課題
著者:藪亨
出版社:作品社
サイズ:A5
ページ数:296
発行年:2016.07
