
千少庵茶室大図解 利休・織部・遠州好みの真相とは?
国宝茶室「待庵」は、本当に千利休の作なのか? 利休の千家を継いだ二代目少庵。その作「西芳寺湘南亭」「麟閣」の徹底図解を中心に、千利休「待庵」、古田織部「燕庵」、小堀遠州「密庵」との比較検証を通して、不遇の天才茶人・千少庵の実像にせまる。
■目次
第1章 世阿弥の子孫か? 千家第二代・少庵の謎
第2章 利休の死後に、移築改修されていた待庵
第3章 移築改修の痕跡にあふれた待庵
第4章 待庵と千少庵を結びつけた、宮上論文とは?
第5章 待庵に充溢している、千少庵の痕跡
第6章 惨憺たる曲芸を演ずる待庵
第7章 台目構えの洗練は、千少庵にあり
第8章 織部の燕庵に先駆けていた、少庵作の燕庵形式・麟閣
第9章 燕庵形式のルーツであるか? 燕庵的な伝利休茶室
第10章 織部の燕庵に先んじて「燕の茶室」を造っていた少庵
第11章 なぜ、西芳寺湘南亭と千少庵を切り離すのか?
第12章 一二三の意匠と、湘南亭コード
第13章 遠州流茶室も、千少庵の創案か?
第14章 千少庵の実像は、なぜ今日まで秘められてきたのか?
著者:長尾晃
出版社:鳥影社
サイズ:B5
ページ数:199
発行年:2017.06