イタリア都市の空間人類学
都市は、モノとしての形態や構造、目に見える景観だけで捉えられるものではなく、人々の営み、地形や場所の意味、記憶、信仰や自然観などと深く関係している。それら「空間人類学」をキーワードに、イタリア都市空間に潜むメッセージを感じ取り、その根源に迫る。陣内秀信によるイタリア都市論の集大成。
■目次
・「空間人類学」から都市の深層を読む
I. 空間人類学から読むイタリア都市
・イタリア都市の歴史と空間文化
イタリアと日本、イタリア都市の中の異次元空間、地形と都市の立地
都市空間の中の聖と俗、中世海洋都市の比較論、都市風景の南と北
・イタリアの都市空間
祝祭空間としての広場、都市の劇場性、都市の水と人間
・イタリアのコミュニティ
住宅と町並みの比較、ヴェネト都市の多様な住まい方
南イタリア都市の袋小路を囲むコミュニティ
・イタリアの町づくり
底力を発揮したイタリア都市、それはボローニャからはじまった
イタリアの魅力的な小さな町、歴史的ストックの活用法、都市を読む
II.イタリア都市論
・ヴェネツィア
ヴェネツィア、海が生んだ都市文化、水上の祝祭都市
・イタリア都市
ヴェネト、フィレンツェ、シエナ、ローマ、ナポリI,II、アマルフィI,II
イトゥリア地方、レッチェ、シチリアI,II,III、サルデーニャ
・地中海都市
イスラーム世界の中庭という宇宙、迷宮都市・チュニス、マラケシュ
アンダルシア、トルコ
著者:陣内秀信
出版社:弦書房
サイズ:A5
ページ数:448
発行年:2015.09
