
耐震建築論の文化史 1970年前後まで
新たな営造形式を求める人類の欲望が、地震対策問題を生じさせる。本書は古代から耐震の「現代」が始まる1970年前後までを主対象に、原資料に即し各時代相・地域相、登場の英雄群像を記述した「建築と地震」のアンソロジー。1800年代末期から活発化する日本と遅れた米国西海岸での動き、さらに国際化への歩みなどが詳細にたどられる。
■目次
1章 地震・震害記載の曙
2章 避震・耐震へ向けての萌芽、あるいは江戸期の状況
3章 西洋社会と地震
4章 御雇外国人達の遺産
5章 アカデミーの成立と大森・今村地震学
6章 造家・建築学畑における耐震建築論の胎動
7章 佐野利器の時代
8章 関東地震とその教訓
9章 20世紀第2四半期での動向
終章 その後に来たもの 1960年代までの移ろい
著者:滝澤春男
出版社:丸善
サイズ:B5
ページ数:1424
発行年:2018.11