建築家 坂倉準三 モダニズムを生きる 人間、都市、空間
坂倉準三の没後40年にあたる2009年、神奈川県立近代美術館、パナソニック電工汐留ミュージアムの2館で開催された「建築家 坂倉準三展」図録。
異なる2館で2部構成としたこの展覧会では、20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエの弟子として直接指導を受け、戦後日本のモダニズムに大きな功績を残した坂倉準三を、異なった切り口により全体像を捉えることを試みた。その多岐にわたる仕事から建築思想をひも解き、今日的な意義を再検証する資料ともなる。
神奈川県立近代美術館での展覧会では、新しい時代の要請に応え、自らの建築思想のもと、常に心地よく明快な建築空間を生み出し続けた坂倉準三の仕事を生涯にわたって振り返る。
■目次
・ごあいさつ
・人間のための建築 高階秀爾
・坂倉準三の居場所 I 磯崎新
・時代をリードした、坂倉先生の歴史認識と国際性 菊竹清訓
・パリ万博日本館と神奈川県立近代美術館について 二川幸夫
・追想 準三先生 北村脩一
カタログ
・Section 1 パリ、ル・コルビュジエのアトリエへ
・Section 2 戦争と建築
・Section 3 新しい創造へ
・Section 4 モダニズムを生きる
・Section 5 時代の建築をつくる
・Section 6 輝く都市を越えて
・坂倉準三の建築 その都市と公共空間へのまなざし 松隈洋
・難波・渋谷・新宿 戦後都市と坂倉準三のターミナルプロジェクト群 青井哲人
・ル・コルビュジエのもとでの修業時代 坂倉準三がアトリエで作成した図面を通して 山名善之
・略年譜
・建築作品リスト
・参考文献
展覧会組織/模型製作
写真クレジット・所蔵先
著者:神奈川県立近代美術館
出版社:建築資料研究社
サイズ:B5変
ページ数:208
発行年:2010.08
