都市へのテクスト/ディスクールの地図 ポストグローバル化社会の都市と空間
来るべきポスト・グローバル化社会へ向けて、都市が誕生してから現在、そして未来について語られてきたさまざまな都市論を概観・再考しながら、都市の全体を見通せる新たな視点の構築を試みる。
■目次
・はじめに
・序章 都市の可視化へ
全体性への眼差しと都市へのテクスト
都市の可視化へ/都市論の散逸/ディスクールの地図を携えて
・第1章 都市へのテクスト
幼年期としての都市-都市の時代は始まったばかり
都市の様相-都市は三つのサブシステムの統合系
都鄙論と都市的生活様式
-非農・無耕作への怖れが生み出したアーバニズム
共同体としての都市-包摂と排除をめぐる都市のディスクール
地域と都市-システムとしての地域と空間・社会・特性
モダニティ・ポストモダニティの都市と空間
-アンリ・ルフェーヴルとデヴィッド・ハーヴェイ
時間-空間の圧縮と都市-グローバルとローカルの空間
第三の都市の時代へ-有限性の果てと都市の様相
・第2章 都市空間のイメージ言語
イメージ言語1 理想都市(IDEAL CITY)
-ユートピア、一義性と多義性のはざまで
イメージ言語2 イメージされる都市
-永遠の砂漠とイメージアビリティ
イメージ言語3 コンテクストと都市
-記号・コード・コンテクスト
イメージ言語4 移動と道行き
-Affordance,Pass & Destination,Traveling,Intersection
イメージ言語5 異質性としての「らしさ」
-Amenity,Identity,Region,Context
イメージ言語6 地域アイデンティティ
-三次元マトリクスと政治の空間
イメージ言語7 風土・風景・景観
-主観・客観の弁証法的統一の可能性と風景論の行方
イメージ言語8 イゾトピーとヘテロトピー
-政治空間としての都市の同域と異域
・第3章 都市のある風景へ
建築が書物であった時代-空間の読み手の喪失がもたらしたもの
シカゴ、ソラリスの陽のもとに-モダニズムの生きた証としての都市
セレニッシマ・ヴェネツィア
-世界でも稀有な異域、そして究極のペデストリアン都市
東京、都市のある風景へ
-ポストグローバル化社会の歩く、そして住まう都市
・おわりに
著者:後藤伸一
出版社:建築資料研究社
サイズ:A5
ページ数:327
発行年:2011.06
