卒業設計日本一決定戦OFFICIAL BOOK せんだいデザインリーグ2015
人口減少の現在、そして財政破綻と自治体消滅の未来を生きるだろう学生たちにとって、建築のリアリティとは?今後大きな建築が、新たに必要だろうか?建築の概念を更新するような提案は、しかし、このようなネガティブな状況でこそ生まれ出てくるのかも知れない。まだ表現としては熟さないにしても、そのような予兆を感じさせる作品が、今年の仙台に出現してきた。縮退の時代の建築を、学生たちはいかに構想したか。私たちは、そこから何を読み取るだろうか。
■目次
・大会趣旨 「いかに建築をつくるか──建築が響く」 竹内昌義
・総評 「他者と……。 共有できる価値観」 阿部仁史(審査員長)
・FINALIST ファイナリスト・入賞作品
日本一
ID091「都市の瘡蓋と命の記憶 広島市営基町高層アパート減築計画」
幸田進之介 立命館大学
日本二
ID219「彩づく連鎖 都市に棲むミツバチ」
鈴木翔之亮 東京理科大学
日本三
ID250「Black Market Decipher」
吹野晃平 近畿大学
特別賞
ID096「未亡人の家」
清水襟子 千葉大学
ID442「杣ノ郷閣 林業を再興するための拠点とシンボル」
飯田貴大 東京電機大学
ファイナリスト5作品
ID047「匿名都市 現代都市空間における日常的な動員装置の提案」
上ノ内智貴 東洋大学
ID162「因幡紀行 漂泊としての既視感のアーカイブ」
成原隆訓 京都大学
ID380「はなみのうつわ」
石田和久 工学院大学
ID529「私の街には、異世界へとつながる隙間があるのです。」
中嶋万葉 滋賀県立大学
ID539「身体住居 T邸」
田村翔太郎 東京理科大学
著者:
出版社:建築資料研究社
サイズ:A4
ページ数:160
発行年:2015.08
