鎌倉からはじまった。「神奈川県立近代美術館 鎌倉」の65年
1951年の開館以来、「鎌倉近美」の愛称で親しまれてきた鎌倉館だが、2016年に美術館としての活動に終止符を打つこととなった。
本書では、鎌倉近美の65年間の歩みを展覧会の会場の記録を中心に、参加したアーティストからのメッセージとともに振りかえる。また、設計者でもある建築家・坂倉準三の論考(再録)や水沢館長、建築評論家・松隈洋らの論考も掲載。鎌倉近美の記憶を保存する、貴重な資料である。
■目次
・鎌倉県立近代美術館 鎌倉2015年 撮影:新良太
・あいさつ 水沢勉
・鎌倉からはじまった 「近代」を踏み固める 水沢勉
・神奈川県立近代美術館 モダニズム精神の生きた結晶 松隈洋
・鎌倉の現代美術館(再録) 坂倉準三
・第一章 1951-1965 「鎌倉近代美術館」誕生
コラム 色彩計画/前庭・中庭/家具・館長室・中3階
・第二章 1966-1984 発信する近代美術館
コラム 新館・附属室/屋根・天井
・第三章 1985-2016 近代美術館のこれから
思い出の鎌倉近美 河口龍夫
戸惑いの展示 李禹煥
想い出すままに 舟越桂
世代工房 あれこれ 保田春彦
素晴らしい思い出 アントニー・ゴームリー
出会い ダニ・カラヴァン
蓮と漣 柄澤齊
[無題] 内藤礼
忘れがたい箱
コラム 展示室/壁画/サウンド・ロゴ他
著者:神奈川県立近代美術館
出版社:建築資料研究社
サイズ:A5
ページ数:288
発行年:2016.01
