
「木の住まい」をデザインする 三澤康彦の仕事
なぜ、日本の木で家を造ることにこだわるのか。いかにすれば、伝統構法を現代の家づくりにふさわしい姿に合理化することができるのか。日本各地の林業地とのネットワークを組織しながら、現代に通じる本当の「木の住まい」を追求し続けた建築家・三澤康彦。ここに三澤康彦の試行を総集する
■目次
・1 日本の木で家を造るということ
木造住宅はCO2の削減に貢献している
木材は日本の中で量的にまかなえる 木の構造と性質
木材の含水率と乾燥
吉野は日本の植林文化の源
原木の値段と製品の値段
木材は野菜と比べて驚くほど安い
木材の性質を知り、適材適所に使う
徳島県木頭村の林業
最後の責任は設計者と住まい手にある
多様な信州の木材
能登のヒバは植林
日田の挿し木林業
山と都市とを繋ぐチャンネルをつくる
設計者は木を吟味できる「現代の棟梁」たれ
[寄稿] 山と都市とのネットワークで造る家づくり 和田善行
・2 伝統構法の合理化への試行
「千里私たちの家」から「Jパネルハウス」への道のり 三澤文子
私たちの「木の家」づくり
千里私たちの家 1985
「千里私たちの家」の変遷 生活・仕事場としての木の住まい
わんぱく王国管理棟 1994
こだわりの設計からフォルクス「木の家」へ
フォルクス「木の家」のシステム
木の家づくり展示館 1996
Jパネルと「ユニクロ」木の住まい版
Jパネルハウス(秦野の家) 2001
[寄稿] 構造家からみた三澤康彦の仕事 山辺豊彦
・3 「木の住まい」をデザインする
山王町の家 2002
御影のコートハウス 2007
Jパネル落とし込み構法と住宅のデザイン
胡桃山荘 2011
姉妹の家 2015
柿の木荘 2017
春風の家 2018
[寄稿] 用強美の建築 三澤康彦を送る 泉幸甫
三澤康彦の仕事1979-2019
著者:三澤康彦
出版社:建築資料研究社
サイズ:B5
ページ数:144
発行年:2019.05