
ランドスケープの夢
自然と対話しながら、1000年のスパンで環境を考え、風景をデザインする世界的ランドスケープアーキテクト・高野文彰。
北海道、東北、沖縄、マレーシア、台湾、中国、フランス、カタール、ドバイ、サモア・・。高野文彰/高野ランドスケープ・プランニングが、45年にわたり世界のさまざまな風土のなかで展開してきた、ダイナミックなデザイン・プロセスの全軌跡をまとめる。ページを繰るごとに多彩な風景が現出し躍動する、「ランドスケープ曼荼羅」ともいえる1冊。
■目次
・Prologue:ランドスケープの夢
01 千年の森の夢に抱かれる Dream of Forest
・未来へ遣す、未来に引き継ぐ:十勝千年の森
・北の庭園文化を創造する:北海道ガーデン
・恋するランドスケープ
インタビュー:林光繁会長・林克彦社長に聞く
02 夢は世界へ向けて Dream towards the World
・アフリカの薬草文化を根幹とする植物園の再生:ウガンダ植物園再生計画
・マレーシアの都市と自然の融合:シャーアラム中央公園
・新行政首都の熱帯の楽園:プトラジャヤ植物園
・台湾の風土に根差した公園:宜蘭県立羅東運動公園
・地域を緑のネットワークで結ぶ:翡翠のネックレス構想
・生態教育・環境創造:冬山河森林公園
・沖縄の自然、歴史、文化をイメージ
:国営沖縄海洋博覧会記念公園ワラビグスク
03 遊びは子どちたちの夢
・非日常的な遊びの空間体験:国営昭和記念公園こどもの森
・環境要素をテーマにした小国:静岡県富士山こどもの国
・生き物の巣がテーマの遊び場:国営滝野スズラン丘陵公園
・もう一度子どもに戻れたら:宮ノ丘幼稚園
04 デザインは誰のために? Dream of People
・参加のプロセスとデザイン:気仙沼安波山みなとのみえる丘公園
・ソフト主体の手づくりによる公園:丹後 海と星の見える丘公園
・市民参加の複合的手法の展開:旭山記念公園
05 北の大地に夢を馳せる Dream for Hokkaido
・環境育成型の公園づくり:十勝エコロジーパーク
・生態系を育む緑のオフィス:高橋建設
・農、食、生命をつなぐ教育ファーム:伊藤牧場
・生命あるものをすべて慈しむ牧場:共働学舎新得農場
06 庭への誘い Dream of Garden
・日本庭園を文化として提案:アルベール・力一ン日本庭園
・プナ帯の基層文化と自然観:国営みちのく杜の湖畔公園
・水の流れ、ときの移ろいの庭:ショーモン国際ガーデンフェスティパル
・北海道ガーデンショー2012 十勝千年の森 北海道ガーデンショー2015 大雪
・まちなかのオアシス・リゾート:あさひかわ北彩都ガーデン
Epilogue:ランドスケープに恋して
鼎談:ランドスケープは螺旋運動の物語
樋口裕康×高野文彰×金清典広
Appendix:付録
著者:高野文彰、高野ランドスケープ・プランニング
出版社:建築資料研究社
サイズ:A4
ページ数:256
発行年:2020.03