
吉阪隆正+U研究室『ディテール 現寸から宇宙へ』 MODERN MOVEMENTシリーズ
日本の近現代建築に影響を与えた重要なモダニズム建築の数々を写真と図面で紹介する「モダン・ムーブメント」シリーズ。吉阪隆正、第5弾。
自分の周囲、世界を認識する方法とし、「等身大の私」を基本に世界をとらえる吉阪隆正。とことん製図版にむかい、どんな縮尺の図面でも、現寸のスケールで考え、図面に表現した大竹十一。正反対に見える吉阪と大竹、そこに、個を主張するメンバーが集まって設計に参加するU研究室。本書では、初期の住宅から「大学セミナー・ハウス」まで、五感と身体感覚を手がかりにディテールを見直す。また、エスキスから、実施設計の図面、現場での施工図、詳細図、原寸図など400枚以上の図面を描き、スタイロフォームの現寸模型をつくった「日仏会館」、「天竜川治水記念碑」、「宇宙科学館」では時代と共に変遷していく原寸、ディテールを見渡す。
■目次
・原風景をさぐる 吉阪隆正
・はじめに 齊藤祐子
・外部と内部と部分より 吉阪隆正
・現寸から宇宙へ─ディテール 撮影:北田英治
原寸図でさわる 吉阪隆正
研究室─現場 吉阪隆正
原寸で考える 齊藤祐子
鍵をさずけよう。秘密を解く鍵を。 吉阪隆正
・404 日仏会館
ブロックプランのつくられる過程 吉阪隆正
建築をつくること、生きること 齊藤祐子
・903 天竜川治水記念碑
天竜川治水記念碑の設計に寄せて 吉阪隆正
木のマーク 吉阪隆正
・1407 生駒山宇宙科学館
材料、工作技術、着想 吉阪隆正
人はなぜ建てるのか─吉阪隆正のみつめていたこと 松隈洋
・詳細図集 躯・鉄・枠・雑
著者:齊藤祐子、北田英治
出版社:建築資料研究社
サイズ:A4横
ページ数:64
発行年:2022.02