
あこがれの住まいとカタチ
住総研「あこがれの住まいと暮らし」研究会(委員長:後藤治)による、2年間の研究活動の成果を一冊にまとめる。
建築史に現れる「様式」には、その前提として、ある時代の人々が共有した「流行」の存在がある。そしてその「流行」を形成するものは、人々が個々に抱く「あこがれ」という心の機序である。では、「あこがれ」はどのように発生する(した)のか。
それぞれ異なった研究分野を背景に持つ10名の執筆者が、住まいと暮らしの諸相に題材を取り、過去・現在・未来の3つの切り口から、「あこがれ」のカタチを浮き彫りにする。
■目次
・序章 「あこがれ」の住まいと暮らし本書の構成 後藤治
・第一部 歴史のなかの「あこがれ」の住まいと暮らし-その形成と変貌
第一章 平等へのあこがれと和室の誕生 藤田盟児
第二章 侘数寄の茶室は「あこがれ」から始まった 桐浴邦夫
第三章 インド・ムンバイにおけるアールデコ様式住居へのあこがれ 後藤克史
・第二部 現代日本の住まいと暮らし「あこがれ」のカタチ
第四章 都市の住まいと暮らしから「あこがれ」を考える 山本理奈
第五章 日本とデンマークの比較でみる「幸福な住まい」のつくりかた 島原万丈
第六章 外国人から見た「和」の住まい 鈴木あるの
・第三部 これからの住まいと暮らし-あこがれから流行への種と形を探る
第七章 あこがれの対象としての環境配慮型住宅 小泉雅生
第八章 住人の住居史・抄 伏見唯
第九章 高次元に拡張する「くらし」 豊田啓介
・むすびに 後藤治
著者:住総研「あこがれの住まいと暮らし」研究委員会
出版社:建築資料研究社
サイズ:A5
ページ数:232
発行年:2022.12