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絵画の力学

セール価格 2,970円(税込)

芸術を経験することとは、振動する差異と諸力のただなかに巻き込まれることだ。芸術の思考=批評はそこから開始される。

アンディ・ウォーホル、ジャクソン・ポロック、バーネット・ニューマン、カール・アンドレ、ロバート・モリス、香月泰男、福沢一郎、辰野登恵子、高松次郎、ゴードン・マッタクラーク、ロザリンド・クラウス、クレメント・グリーンバーグ、イサム・ノグチ。「美術手帖」芸術評論募集第一席を受賞した著者による堂々たる初の単著。単行本書き下ろしとして、イサム・ノグチ論「火星から見られる彫刻」を収録する。美術批評の新たな達成。

■目次

I. 絵画の思考

第1章 ジャクソン・ポロック 隣接性の原理

第2章 福沢一郎と場

第3章 限界経験と絵画の拘束 香月泰男のシベリア

第4章 差異と関係

    ジョセフ・アルバースとブラック・マウンテン・カレッジの思想

第5章 ニューマンのパラドクス

第6章 ウォーホルと時間

第7章 辰野登恵子 グリッド/斜行/アクソノメトリー

II. 事物経験の位相

第8章 繋辞なき反復 高松次郎の非‐命題

第9章 レイバー・ワーク カール・アンドレにおける制作の概念

第10章 都市の否定的なものたち ニューヨーク、東京、1972年

第11章 事物の退隠 ロバート・モリスの盲目性

第12章 火星から見られる彫刻

III. テクストの力学

第13章 自然という戦略 宗教的力としての民藝

第14章 ポスト=メディウム・コンディションとは何か?

第15章 形象が歪む アヴァンギャルドとキッチュ

著者:沢山遼

出版社:書肆侃侃房

サイズ:A5

ページ数:408

発行年:2020.10