
デジタル田園都市とは何か
「瀬戸内海文明圏」シンポジウムをまとめた1冊
2015年から2018年の間、瀬戸内海に面する地域を巡回して開催された「瀬戸内海文明圏」シンポジウム。その4回分をまとめるとともに、シンポジウムの顧問でもあり、プリツカー賞受賞者でもある伊東豊雄氏による論考や大三島でのスケッチなどを収録しています。シンポジウムの基調講演では、伊東豊雄氏はじめ、藤森照信氏(東京大学名誉教授)や松隈洋氏(京都工芸繊維大学教授)、古谷誠章氏(早稲田大学教授)等の建築家や建築史家が登壇し、瀬戸内の建築や都市、生活について論じています。
■目次
・なぜ今「デジタル田園都市」を問うか 岡河貢
・コロナ禍と建築・ライフスタイルの未来 岡河貢
・「瀬戸内文明圏、これからの建築と新たな地域性創造・研究会」とは何か?岡河貢
・[第一回]尾道 スクラップ・アンド・ビルドか建物ストックの再創造か
基調講演:スクラップ・アンド・ビルドか建物ストックの再創造か 伊東豊雄
講演
風土に育つ日本の建築 松隈洋
歴史ある文化遺伝子を引き継ぐ 末廣香織
・[第二回]福岡 地域で建築設計をする
基調講演:アジアから発信する建築-明日の建築を考える 伊東豊雄
講演
みんなの建築家になる 伊藤憲吾
木で建てる 内田貴久
人と自然と建築の関係性 西岡梨夏
architecture as observation device 平瀬有人
座談 地域で明日の建築を設計する
・[第三回]高松 建築が孵化する風景
基調講演:今治の海をルーツとした丹下健三の都市計画 藤森照信
講演
地域に根付くモダニズム建築 松隈洋
香川県庁舎継承 大平達也
モダニズム建築の再生 平野祐一
浦辺鎮太郎の木造モダニズム建築 和田耕一
高知発、地域に根ざした建築活動 渡辺菊眞
座談 丹下健三と香川の孵化する建築
・[第四回]神戸 瀬戸内ニューライフスタイル仕事・住まい・移住・エネルギー
基調講演:21世紀のクラウド・ポリスのライフスタイル 伊東豊雄
講演
住まうこと・暮らすこと四国からみた瀬戸内、本州からみた瀬戸内 古谷誠章
徳島県神山町 空き家再生まちづくり 板東幸輔
プレイスメイキングと建築 槻橋修
研究発表
大三島の自然エネルギーポテンシャル 山田葵
過疎地域における移住者の住宅取得と交流 兵頭周作
総括 丹下さんとは違う、新しい思想の建築をつくろう 伊東豊雄
・あとがき 岡川貢
著者:
出版社:株式会社 総合資格
サイズ:B5
ページ数:221
発行年:2023.03