
3.11/After 記憶と再生へのプロセス
3.11東日本大震災に建築家たちはどのように対応したのか。これからのくらし、風景はどう変わっていくのか。震災によって顕在化した諸問題に対して、建築家、さまざまなジャンルの研究者、社会批評家などの多面的な検討を収録する。
五十嵐太郎監修による国際交流基金の海外巡回展「3.11-東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか」参加建築家の50プロジェクトを紙上構成。また、2011年仙台のデザインスクールで行われた震災に関するレクチャーも収録。
■目次
・対話 After 3.11を生きるということ。 隈研吾+五十嵐太郎
・対話 移動と定着のメカニズム 災害の歴史から学ぶこと 牧紀男+青井哲人
・スタディ 災害のデータスケープ 阿部篤
I 被災と避難
・講演 環境に対応する 1 To Anonymous Architects(匿名的建築家集団へ) 中谷礼仁
・講演 環境に対応する 2 被災地を訪れて感じたこと、これからの提案 宮本佳明
・講演 津波を理解する わが町、自分を知る 今村文彦
・3.11 東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか(展覧会採録) 五十嵐太郎
[第一段階]緊急対応(展覧会採録)
II 仮設住宅
・対話 3.11復興へのプロセスとアポリア 牧紀男+青井哲人
[第二段階]仮設住宅(展覧会採録)
III 復興のヴィジョン
・講演 コミュニティを育成する 山崎亮
・インタヴュー ボランティアの現場、ボランティアの経験 山本隆、新雅史(聞き手)
・論考 復興のケーススタディ 真野洋介、西田司+小泉瑛一、田根剛
[第三段階]復興計画(展覧会採録)
IV 3.11/Afterを考える
・論考 都市や地域計画はどう変わるべきか? 饗庭伸
・論考 3.11、思索と伝達、経験と社会
「今、音楽になにができるか」という修辞に答える 増田聡
・論考 被災のイメージ、イメージの被災 小原真史
・論考 カタストロフに寄り添う映像 震災ドキュメンタリーをめぐって 門林岳史
[海外からの提案](展覧会採録)
[ブックレヴュー]震災を読む25冊 東北大学五十嵐太郎研究室
著者:五十嵐太郎
出版社:LIXIL出版
サイズ:A5
ページ数:319
発行年:2012.08