吉村靖孝 ビヘイヴィアとプロトコル 現代建築家コンセプト・シリーズ 13
現在、社会構造とそれにともなうクリエイティブ環境の激変にともない、建築・空間の設計は日常生活の機微(ビヘイヴィア)を手がかりにするだけでは成立せず、規制、法、労働力、市場、流通、ローンなど、広域的で外部的なマニュアル(プロトコル)を通観しなければならない状況に直面している。
建築家はいまこそ、このビヘイヴィアとプロトコルという両者の対立と矛盾を丁寧に取り除き、大胆に架橋していく可能性をしめす必要がある、という著者による本書。
多数の自作アイデアの解説とともに、建築・都市に参入する新しい建築家像を示す一冊。
■目次
・「コンセプト・シリーズ」
・ビヘイヴィアとプロトコル
・規制力の4側面
・日本の家を海外でつくる
・労働力を学ぶ建築
・ローンとしての住宅
・コート、ルール、ゲーム
・エクスコンテナ
・新しい公共の担い手
・インフラのない都市
・弱い紐帯の強み
・屋号を賦活する家
・建築家に著作権はある?
・建築とクリエイティブ・コモンズ
・1000人で設計する家
・Do It YourselfからDesign It Yourselfへ
・群衆的街並みと公衆的街並み
・無計画を計画する
・第2世代のリノベーション
・人、建築、土地の1000年
(登場作品)
亀や龍宮殿/西光寺本堂
超合法建築図鑑
Nowhere but Zushi/軒の家
部屋の家/ベイサイドマリーナホテル横浜
中川政七商店新社屋/黄金町レッドライトヨコハマ
Nowhere but Sajima/Nowhere but Hayama
「CCH」/EDV-01
エクスコンテナ
TBWA\HAKUHODOオフィス
ヴェネツィア・ビエンナーレ2012
著者:吉村靖孝
出版社:LIXIL出版
サイズ:210×148
ページ数:160
発行年:2012.09
