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アゲインスト・リテラシー グラフィティ文化論

セール価格 2,970円(税込)

本書は、日本初の本格的なグラフィティ文化論、批評の書であり、美術家である著者のステートメントでも
ある。グラフィティ文化と現代美術の接点から導出される「文脈的なリテラシー(フリード)」「感性的な
リテラシー(ソンタグ)」というキーワードを手がかりに、さまざまな文脈やリテラシーによって複雑に編
成された現代の文化状況のなかで、硬直する思考に抵抗(against)し、しなやかな感性を発揮するための

ガイド。

■目次

1. 作家論

バンクシーズ・リテラシー 監視の視線から見晴らしのよい視野へ

BNE 水の透明なリテラシー

レター・レイサーズ ラメルジーと武装文字の空気力学

絵画とスピード違反 サイ・トゥオンブリとホセ・パルラ

誘拐と競売 ゼウスと有名性について

スウーンとストリート・アートの「新しいはじまり」

バリー・マッギーの「界面」

Obey Me 横断と支配の論理

2. 都市と落書きの文化史

[I] 前史(1862-1967)

[II]グラフィティとプロテストの落書き

[III]地下鉄の時代とそれ以降

3. 現代日本との接点

スタイル化するシミュラークル グラフィティ文化とオタク文化

日本の資格文化とライヴ・ペインティング的なもの

匿名性の遠心力 震災から考える

4. 美術史に照らして

アゲインスト・リテラシー

著者:大山エンリコイサム

出版社:LIXIL出版

サイズ:A5

ページ数:256

発行年:2015.01