
百年の《泉》-便器が芸術になるとき
あの便器がなければ、いまの現代美術はない-。
マルセル・デュシャンが、既製品(レディメイド)の「小便器」に《泉》という作品タイトルをつけて展覧会に出品するも、展示を拒否された「事件」から100年。一つの便器がもたらした革命は、多くの謎に包まれながらも大きな影響力を持ち続けている。本書では、難解といわれがちな現代美術の原点を、豊富な参考図版とともに、デュシャン研究者や現代アーティストがそれぞれの視点からわかりやすく検証する。
■目次
・マルセル・デュシャン29歳、便器を展覧会に出品する 平芳幸浩
・He CHOSE it. 藤本由紀夫
・誰が泉を捨てたのか 河本信治
・デュシャンを読む:リサーチ・ノート ベサン・ヒューズ
・散種 毛利悠子
著者:平芳幸浩+京都国立近代美術館
出版社:LIXIL出版
サイズ:B5変
ページ数:255
発行年:2018.04