
仲俊治 2つの循環 現代建築家コンセプト・シリーズ 26
新しい世代の社会派&環境派建築家の実践的提言。ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展出展(2016年)なども記憶に新しい、仲俊治。これまでに手掛けてきた数々の住宅、山荘、アパート、集合住宅、福祉施設などの設計に貫かれた建築思想を探ります。
本書では、「職住混合」「中間領域」「流れのなかの場」「動的なプログラム」などのコンセプトを、Socialな循環とEchologicalな循環という2つの系のもとに整理し、それらを融合し大きな思想を示します。
■目次
・1 小さな経済 Socialな循環
職住混合の住宅 [写真家のスタジオ付き住宅]
Socialな循環としての「小さな経済」
中間領域への気づき [食堂付きアパート]
内発的な営みの場 [小商いの実験室]
顔の見える、外部との交流空間としての中間領域 Socialな循環の可視化
・2 自然とともに居ること Ecologicalな循環
屋根付き外部・地続きの床 [白馬の山荘]
建築の群れとしての風景 [上総喜望の郷おむかいさん]
流れのなかに場をつくる [深沢の住宅]
温熱環境的な中間領域 Ecologicalな循環の可視化
・3 2つの循環・融合の意図
ヴェネチア・ビエンナーレでの違和感
従来のコミュニティ論への違和感
融合の可能性を感じたきっかけ
・4 建築を2つの循環のなかに位置づける
2つの循環を重ねる [五本木の集合住宅]
動的なプログラム論 閾論のアップデート
著者:仲俊治
出版社:LIXIL出版
サイズ:A5
ページ数:160
発行年:2019.07