
柄沢祐輔 アルゴリズムによるネットワーク型の建築をめざして 現代建築家コンセプト・シリーズ28
コンピュータを駆使した多様なデザインを生み出す建築家、柄沢祐輔。日本ではフロンティアのこの分野で注目され、ダイナミックな架構の住宅「s-house」が話題となった。
コンピュータを使ってどうデザインするのか? 本書では、そのメカニズムを1つ1つの図で暗示しながら、柄沢建築の成り立ちを解く。示されているのは「アルゴリズム」と言われる造形上の操作方法。切る、折る、伸ばすといったような操作を入力して、演算結果として形が出力される様子を想像してみよう。
それでは無機質な空間しかできないのではないか? という否定論もあるなか、柄沢はアルゴリズム建築は、空間同士の繋がり方、ネットワークをより多様に豊かにしていると明かす。
抽象的な図を使いながら、脳内に空間の面白さを伝える一冊。
■目次
・脳に反して思考する:アルゴリズム空間のパフォーマンス
エリー・デューリング
・関係性を顕在化させるアルゴリズムによるネットワーク型の建築
柄沢祐輔
・作品
ウェブデザイナーのオフィス・インテリア
秋葉原駅前再開発プロジェクト
尾山台の家
villa kanousan
中心が移動し続ける都市
瀋陽市方城地区計画
s-house
バンタヤンパークセンター
寧波大学複合体育施設設計競技案
バコロドシュガーミュージアム
ハシエンダレセプションセンター
ランジット・マックーニ・ミュージアム
著者:柄沢祐輔
出版社:LIXIL出版
サイズ:A5
ページ数:164
発行年:2021.02