
猪名川霊園 礼拝堂・休憩棟
英国ロンドン出身で2013年には高松宮殿下記念世界文化賞も受賞している、世界的に有名な建築家デイヴィッド・チッパーフィールドは、日本で建築家としてデビューしました。それから30年、いまや、世界中に4つのオフィスを構え、公共建築や都市開発などを中心に手がけている彼が、兵庫県にある猪名川霊園の小さな礼拝堂と休憩棟を建築しました。宗派を問わず死者を弔う霊園に日本の文化をみた彼は、このプロジェクトのために日本に何度も来日し、施主と対話を重ね、静謐な空間を備えながら自然にとけこむおおらかな建築を完成させました。写真家・鈴木理策がカメラに収めた、季節ごとに美しい変化をみせる庭と建築の表情、現実と非現実の狭間をこえて行き来するかのような堀江敏幸のエッセイも堪能できる美しい1冊です。
著者:デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ
出版社:LIXIL出版
サイズ:250×180
ページ数:136
発行年:2021.02