中村拓志 微視的設計論 現代建築家コンセプト・シリーズ 6
コミュニケーションは、相手の表情やふるまいといった、小さな変化への気づきから始まる。建築とはコミュニケーションのデザインだという中村拓志による、微視的設計論。図や形態、思想などの形式化しやすい知に対して、感覚や暗黙知という、言語化しにくい世界に分け入る微視的なアプローチは、物質や自然の挙動、身体のふるまいを建築に定着する。建築の価値を、身の回りから生まれる豊かな関係に発見する方法とは。大きな思いで、小さなものを見つめる一冊。
■目次
・序文 微視的設計論
・1 身体
身体を微細に見ることについて/ふるまいと建築の相互作用/近くの境界にある色/装飾=目線のデザイン/心象空間
・2 物質
人の近傍にjあるもの/ミクロンスケールの微動/空気の揺れ/構造の肌理
・3 自然
自然環境をかつてない精度で観察する/樹木のたちふるまい/光の挙動/巣の身体性
・4 社会
身体から社会を考える/協働する身体/旋回運動/リズムの共有/小さな行為の共振
著者:中村拓志
出版社:LIXIL出版
サイズ:210×150
ページ数:148
発行年:2010.03
