建築を彩るテキスタイル-川島織物の美と技
本書では、織物の用途を一気に拡大した二代川島甚兵衞の功績と、現在まで連綿と続く「ものづくり」の現場を図版豊富に紹介しながら、染織品に秘められた美と技を再考する。最大の見どころとして、今回は写真界の巨匠、十文字美信氏をカメラマンに迎え、新たな撮りおろしの図版で展開する。を拠点に活動するノンフィクション作家の菊池昌治氏が情景豊かに描き上げる。
染めと織りがあやなす人の手の痕跡と技術の集積をみつめる一冊。
■目次
・撮影 十文字美信
・テキスタイルによる日本式の装飾/室内装飾の嚆矢(菊池昌治 ノンフィクション作家)
・黎明 川島甚兵衞と絹織物
・飛翔 二代川島甚兵衞/二代川島甚兵衞とその時代(菊池昌治 ノンフィクション作家)
・創造のアーカイブ
・室内装飾探訪
・若冲の間
・百花百鳥の間
・日本の間/世界が称賛した綴織(森克己 織物文化館顧問)
・泉布観/明治天皇と泉布館(酒井一光 大阪歴史博物館学芸員)
・川島甚兵衞の図案創出
・タピスリーの表現性(板倉寿郎)
・川島織物にみる「古風」と「今風」(切畑健 京都国立博物館名誉館員)
・現代に残る遺伝子
著者:
出版社:LIXIL出版
サイズ:205×210
ページ数:80
発行年:2012.09
