金沢の町家 活きている家作職人の技
建築における伝統技術がいかに保存され継承されているか。その実例を金沢の町家から探る。幸いにも金沢は戦災や震災に遭うことがなかったために、今も古い町家が数多く残り、それらは金沢の歴史的資産として修復・再利用されている。本書では、一軒の町家にみられる7種の伝統技術-大工・石工・瓦・左官・畳・建具・表具-とそれぞれの職人たちを取り上げ、彼らの生の声をとおして、長年かけて身につけた技とはいかなるものか、それら伝統技術の保存・継承のあり方を読み取っていく。巻末の論考群では異なる立場、経験者らによって、日本の伝統技術の継承について課題や成功例が語られる。
■目次
・金沢の町家
・伝統技術を支える職人たち 大工/石工/瓦/左官/畳/建具/表具
・職人が語り継ぐ金沢の町家 坂本善昭
・修復の現場から戸石久徳
・町家の知性を生かす 塚本由晴
・伝統技術をいかに継承するか 安藤邦廣
著者:
出版社:LIXIL出版
サイズ:210×205
ページ数:76
発行年:2015.03
