
評伝フィリップ・ジョンソン 20世紀建築の黒幕
MoMAの初代キュレーターに就任、世界的な潮流となった建築展を仕掛けた男。アメリカのヒトラーにならんとした男。現代美術と建築の世界で知性とカネの力をふるった男。建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞をはじめて受賞した男。ミースへの憧れとコンプレックスに引き裂かれていた男。ドナルド・トランプと協働しアメリカの都市風景を変えた男・・。
いまだ見学者の途絶えないモダニズム建築のアイコン 「ガラスの家」の設計者であるフィリップ・ジョンソン。数えきれない称賛の一方で、非難も多い。いわく、建築をデザインの遊びに貶めた、権力に心酔するファシスト、気まぐれな金持ち仲間のお遊び。アメリカで最も憎まれ、最も愛された男の規格外で行方しらずの情熱。
「ポストモダン建築の立役者、フィリップ・ジョンソンとは何者なのか?」 今日の建築の姿を決定づけた知られざる黒幕の生涯を描き出す、傑作評伝。
■目次
・日本語版への序文
・プロローグ
・第一章 先生のお気に入り
・第二章 回心
・第三章 スタイルの男
・第四章 ショー・タイム
・第五章 マエストロ
・第六章 砂金の二人組
・第七章 アメリカの総統
・第八章 オヤジ
・第九章 二度目の再出発
・第十章 信仰と背信
・第十一章 杖
・第十二章 テラスでカクテルを
・第十三章 第三の都市
・第十四章 タワーとパワー
・第十五章 サークルの長
・第十六章 すべては崩れゆき
・第十七章 空想の抗えぬ魅力
・エピローグ/謝辞/訳者解説
・人名索引/註
著者:マーク・ラムスター、横手義洋、松井健太
出版社:左右社
サイズ:A5
ページ数:608
発行年:2020.11