
GA JAPAN 164 建築の再生
■作品6題
表紙は青木淳・西澤徹夫デザインによる「京都市美術館」。杉本博司が揶揄するような、かつての六勝寺界隈から間延びしたデパートの屋上的世界への変貌に対して、新たに街へ着地し直させる操作がさわやか。田根剛の「弘前れんが倉庫美術館」では、日本の現代建築に対して「もの」への信頼から未来を拡げる思考。
「京都市美術館(通称:京都市京セラ美術館)」
青木淳・西澤徹夫 設計共同体、松村組、昭和設計
解説:京都市京セラ美術館 青木淳+西澤徹夫
INSIDE VIEW
新旧のバランスを見ながら既存建物をチューニングする 青木淳+西澤徹夫
「弘前れんが倉庫美術館」 田根剛
解説:時間をデザインして記憶を構築する 田根剛
■特集 Rebirth of Architecture 建築の再生
・過去を乗り越える意志を示す建築
「京都市美術館」と「弘前れんが倉庫美術館」について 西沢立衛+二川由夫
オンタリオ・アート・ギャラリー フランク・O・ゲーリー
パラディアム 磯崎新
リヨン・オペラハウス ジャン・ヌヴェル
カイシャフォーラム・マドリッド ヘルツォーク&ド・ムーロン
オルセー美術館 ACTアーキテクチャー,ガエ・アウレンティ
ドイツ国会議事堂 ノーマン・フォスター
王立オンタリオ美術館増築 ダニエル・リベスキンド
プンタ・デラ・ドガーナ再生計画 安藤忠雄
プラダ財団 OMA
エルプフィルハーモニー・ハンブルグ ヘルツォーク&ド・ムーロン
モスクワ科学技術博物館 石上純也
■作品
・まごころ学園 長建設計事務所+山下研究室
解説:ヒダヒダにあそび、スベスベにあそべず 山下秀之
記事:小径木でつくる中規模木造公共建築 江尻憲泰
・龍谷大学深草キャンパス 成就館 飯田善彦
解説:地域連携するサークル活動の拠点 飯田善彦
・松原市民松原図書館 MARU。architecture+鴻池組
解説:環境の中で時間軸を読み込む 高野洋平+森田祥子
・國學院大學 総合学修館(6号館) 日建設計
解説:大小の環境を鋳型に五感を刺激する場を創る 浦俊弥+福井貴英
INSIDE VIEW:三つの建築的エレメントをコントロールして場を開く
浦俊弥+福井貴英
■PLOT
「森の幼稚園」編 設計:石上純也
語り手:石上純也
phase 1 子どもの世界の具体性を考える
「極細フレーム+極薄膜の実験」編
語り手:佐藤淳
phase 2 高さ10mへの挑戦
「都市的プロジェクトについて」編
設計:藤本壮介
語り手:藤本壮介
phase 1 個人と公共が繋がる空間
■GA広場
まちと学校をつなぐ、ナギヒロバとまちかどヒロバ 畝森泰行・丹羽雅人
自然との共存を感じられる震災ミュージアム 大西麻貴・百田有希
〈光のカーテン〉としての離散型ルーバー 矢野雅規
屋根と柱と自由なピロティ 南俊允
■連載
エッセイ 地球の景色33 藤本壮介
立衛散考 西沢立衛
著者:
出版社:ADA
サイズ:A4
ページ数:189
発行年:2020.05