失われた風景を求めて 災害と復興、そして景観
風景は移ろい、都市は遺跡化する・・・。都市環境デザインの専門家の目に映ったまちの記憶と復興の姿。阪神・淡路大震災をのりこえ、生活文化と風景を取り戻すための試み。
ボロブドゥールやバリ島の遺跡を訪ね、ヨーロッパの都市や江戸時代の町を考察し、ジャワ島中部地震の現場に駆けつけて復興に尽力し、阪神・淡路大震災の経験をこれからの町づくりに生かす。人間と風景の真の関わりを追求した書。
■目次
・第1部 風景は移ろい、都市は遺跡化しうる
埋もれた遺跡
変化する風景とその記録
復興と文化の持続
・第2部 震災からの復興と景観
阪神・淡路大震災からの復興と景観
生活風景を見失うとき
復興景観にみる断絶と継承
風景を取り戻すために
・第3部 移りゆく風景をつなぐ
人間と風景の真の関わり
風景を織りなすよりどころ
変化を折り込む
風景のおもむきを求めて
・おわりに
著者:鳴海邦碩、小浦久子
出版社:大阪大学出版会
サイズ:B6
ページ数:263
発行年:2008.05
