
10+1 No.15 交通空間としての都市 線/ストリート/フィルム・ノワール
ここでいう都市空間とは、柄谷行人が言う都市の内と外を結ぶ様々なネットワークの結節点であり、情報交換の行われる社会的な場所、空間であると同時に、具体的な交通の生成する場所そのものである。それらは、流動的、偶然的なコミュニケーションの移動などであり、非方向的で過剰な都市の運動である。「交通空間としての都市」の検証を通して浮かび上がらせたいのは、孤立し囲い込まれた空間としての都市=群島ではなく、どこまでも<線>として延びていく領域横断的な都市の可能性である。
著者:田中純、東浩紀、キャサリン・イングラハム、五十嵐光二、フリードリヒ・キットラー、他
出版社:LIXIL出版
サイズ:228×178
ページ数:264
発行年:1998.12