INAX叢書16　BOOK IN PROGRESS 川俣正デイリーニュース

場所性が非常に強い、あるいはその場所でないと成立しない作品を発表しつづける川俣正。その作品は、環境、空間、生活など外来的なものの影響を大きく受けて成立している。この本は、外来的なものすべてやまわりの人たちを巻き込んでゆく、ひとつの運動体そのものとしてある川俣正の、2000年9月から一年間の思考・活動を、ダイアリー形式で時系列に網羅するものである。同時進行されるいくつものアートプロジェクト、プロポーザル、ワークショップ、展覧会、日々書き込まれる作家日記、世界中から送られるメール、ドキュメント写真、ドローイング、メモ、移動の記録などを収録。また、磯崎新、塚本由晴、原広司、今福龍太とのそれぞれの対談などが効果的に挿入されている。