
10+1 No.27 建築的/アート的
本号の特集は、モニュメンタルな建築が成立しにくくなった現在の状況の中で、都市空間に開かれて存在するさまざまなアート・プロジェクト‥パブリック・アートやメディア・アート、インスタレーション‥を検証し、建築を美術的なものから読みなおす試みの一端として組まれた。今回取上げたアーティスト(会田誠「新宿御苑計画」、中村政人「ハウジングプロジェクト」など)もまた、さまざまな立場から、都市と建築にアートから接近を試みている。鈴木了二は建築家でありながら、同時に「物質試行」や「断層建築」といったインスタレーション作品を発表して注目されるアーティストでもある。また、鈴木了二、小林康夫、西谷修の三者による建築とアートをめぐる鼎談では、鈴木了二「建築零年」を軸に、建築と建築ならざるものの距離と接点がスリリングに語られている。
著者:鈴木了二、小林康夫、西谷修、中村政人、岸健太、田中陽明、会田誠、野々村文宏、他
出版社:LIXIL出版
サイズ:228×178
ページ数:188
発行年:2002.04