
10+1 No.40 神経系都市論 身体・都市・クライシス
■特集 神経系都市論
40号記念、増ページ号。都市と身体がそれぞれの危機において接する「界面」を中心に据え、身体論とダイナミックな接合をはかる。かつてベンヤミンたちが直感的に洞察した都市と人間身体の相互作用を、21世紀の身体の科学へと結びつける試みを行う。重要海外論考翻訳も掲載した、都市論の最前線。
・対談 都市の皮膜/身体の皮膜 鷲田清一×田中純
・装飾という群衆-神経系都市論の系譜 田中純
・広場恐怖症-都市空間の精神病理学 アンソニー・ヴィドラー
・エンプティ・フェイス-近代都市計画の精神病理 五十嵐光二
・探偵、バイオメトリクス、広告-「マイノリティ・レポート」にみる都市の時間と空間 門林岳史
・セクシュアリティの造形力-クィア映画の空間原理を出発点に サラ・ティズリー
・ポストモダン都市とウィルス的主体-「荒人手記」 フラン・マーティン
・動物化するグラフィティ/タトゥー 南後由和
・対談 身体の(再)誕生、「建築」の場から 荒川修作×小林康夫
・抽象からテリトリーへ-ジル・ドルゥーズと建築のフレーム 石岡良治
・柔らかい大地-テリトリーを備えつける ベルナール・カッシュ
・劇場としてのショウ・ウィンドウ 蘆田裕史
・都市の解剖学-剥離・切断・露出 小澤京子
・都市表象のミクロ分析-印象派展時代の油彩画をめぐって 宮坂奈由
・肉の壁、大地の皮膚-クルツィオ・マラパルテの表面への眼差し 嵯峨紘美
・日本の「グランド・ゼロ」-原爆の表象をめぐって 倉数茂
他
著者:
出版社:LIXIL出版
サイズ:228×178
ページ数:321
発行年:2005.10