INAXBOOKLET 林丈二的考現学 屁と富士山

林丈二は約20年前に、マンホールのふたや外国の針金の結び方などの採集人として発見された。「じぶん考現学」「自分の科学」ともいうべき比類なきガクモン。役に立つからではない、活用しようというのでもない採集と記録。放屁の音。切符のパンチ屑。こま犬の後ろ姿。無数のトンデモ採集物に出会って仰天した路上観察の仲間たちは、林丈二は宇宙人ではないかと検証を繰り返している。本書では、巻頭に林丈二の採集と行為の数々を目撃してきた、赤瀬川、藤森、南の抱腹座談会を掲載。本人へのインタビュー、本人による記録・図版・写真も多数紹介してあり、大いに楽しめる一冊となっています。