そうだ、京都に住もう。
将来は京都に茶室のある住まいを構えて、のんびり暮らすのもいいなあ。東京に暮らすフリーライターの永江朗さんにとって漠然とした夢ぐらいに思っていた京都暮らし計画は、築年数不明の京町家(=ガエまちや)と出会ったことから、あれよあれよと急展開。物件探し、建築家探し、設計、施工、家具選び…約1年間にわたる体験を日記風に綴ります。閉鎖的で、とかく人付き合いが難しいと言われる京都ですが、思いっきり「ヨソさん」であるナガエ夫妻の「五十路過ぎての京暮らし」はいかに!? 家を建てたい人(現実&夢)や建築・インテリアに興味のある方はもちろん、京都好きも楽しく読める1冊です。
■目次
・序章
・第一章 私たちが京都を選んだ理由
茶室がほしい/京都の魅力って?/どのエリアに住むか?/人生をおもしろくするための買い物/モデルルームにがっかり/一風変わった不動産屋/町家物件を見て回る1/町家物件を見て回る2/町家物件を見て回る3/リノベするならプロの手で/町家にもいろいろある/値下げ交渉と現金取引
・ガエまちやの裏側1 物件探し編(平野準さん株式会社ルームマーケット代表取締役)
・第二章 どんなふうに暮らすか
建築家を探す/河井敏明さんについて/家の企画書を書く/初めての打ち合わせ/最初の基本設計プランが出た/椅子から始める/ベアチェアがほしい!/京都でクルマは必要か?/京都の足は自転車とモペット/ミニベアと運命の出会い/京都の夏と第2次プラン/猛暑と妻の顔面麻痺/京都にまつわる噂/トイレの話/緊張の見積もり発表/「予算がない」は最大の武器/官休庵を見学する/いちごどろぼうを探して/いよいよプランが固まった/工務店とお隣さんに挨拶する
・ガエまちやの裏側2 設計編(河井敏明さん 建築家・京都大学非常勤講師)
・第三章 いよいよ工事が始まる
書類、書類、また書類/ホンモノの町家だった!/昭和建築のはずが/鐘馗さんを探しに/だいぶ家らしくなってきた/自信の影響/最後の打ち合わせ/引き手を探して/二都生活の仕事環境/庭と屋根裏をどうするか/ついに(ほぼ)完成!
・ガエまちやの裏側3 施工編 (片山学 株式会社上原工務店現場監督)
・第四章 京都の住み心地
京都生活のはじまり/東京に戻って気づいたこと/命名「ガエまちや」/京暮らし本免へ/そうだ、京都に住んでいる
・あとがき
・付録 ヨソさんにも優しい京都案内
著者:永江朗
出版社:京阪神エルマガジン社
サイズ:A5
ページ数:207
発行年:2011.07
