建築ライブラリー7 A・レーモンドの住宅物語

ますます再評価の高まるA・レーモンド。彼はライトと共に来日、日本の伝統建築の中にこそモダニズムがあると見抜き、日本に定着して多くの建築作品を残した。本書の前半では「戦後篇」として、モダニズムを超える試みとしてのレーモンドの活動を追い、後半の「戦前篇」では戦後にあらわれた数々の思考の源泉を戦前に探る。彼のもとで設計に携わった経験のある著者が、モダニズムの魁としてのレーモンドとモダニズムを超えようとするレーモンドの姿を、浮かび上がらせる。