垣根・土塀作法 ガーデン・テクニカルシリーズ4
身の回りにいくらでもあった竹や薪の枝葉。その中から材料を選りすぐってつくった竹垣や粗朶垣は、縄で結んだだけのモノだ。朽ちて解けたら、またゼロからつくり直し結び付ける。その繰り返しを長年に渡って続けてきた結果、その土地の気候・風土によって多種多様に変化し、進化し、発展してきた垣根は、結びの芸術ともいえる。その土地の泥と藁すさを捏ね、厚く塗り込め、あるいは突き固めながら築く土塀。風雨や陽の光に晒され、元の土や泥に還っていくその過程には美を感じる。本書はハイテクでなく、ローテクを見極める垣根・土塀の入門書だ。
■目次
・国 内 点 描 垣根 その用と美/・結びが基本テクニック 竹垣のロープワーク/・建仁寺垣をつくる/・編む造形 沼津垣をつくる/・伝承から創作へ 現代の垣根をつくる/・庭師 安諸定男の土塀作法/・高橋良仁の土塀作法 泥の可能性に挑む/・越智將人の土塀作法 泥と砂を重ねて土塀を創る
著者:龍居庭園研究所
出版社:建築資料研究社
サイズ:四六
ページ数:142
発行年:2004.06
