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復元思想の社会史

セール価格 2,750円(税込)

「伝統」の「継承」、「記憶」の「保存」といったキーワードを手がかりに、特に「復元」(「また、もとの」「また、もとに」)という概念を視軸として、広く社会史の文脈の中から、建築における「創造」の意味を捉えかえすことを企図している。標準的教科書では採り上げることのない珍しい話題、材料を豊富に盛り込んだ本書は、日本建築史の教科書としても独自の位置を確保するだろう。

■目次

・はじめに

・1 模造と再生

1 うつし/2 茶室の写し/3 能舞台と由緒/4 「模型的」建築/5 神明造という神話/6 式年造替

・2 復古と復元

1 王権の復古意識/2 王朝復古のモニュメント/3 平安神宮/4 天守の復元とその周辺/5 復元にかける橋/6 黄金金閣/7 史跡名勝常盤公園(偕楽園)の復元/8 方法としての復元

・3 破壊と継承

1 江戸城から皇城へ/2 もう一つの古社寺保存/3 解体修理/4 宗教建築の破壊と創造/5 近代建築の破却と保存の論理

・あとがき

著者:鈴木博之

出版社:建築資料研究社

サイズ:A5

ページ数:238

発行年:2006.06