建築への思索 場所を紡ぐ 建築ライブラリー19
場所を読み、場所を紡ぐ。具体的思考を巡る建築原論。著者が、建築設計の周辺を巡って折に触れて考えた事柄を記した文章をまとめた1冊。
■目次
まえがき
1 場所の素景 風景との出会い
・木陰の力
・バルザックの像が拓いた視界
・山寺/地の形と人の意志の刻み
・影の所在/ひと叢の杉の森と鳥居
・自然の連続性と知の分節性
・知の痕跡・やわらかな幾何学
・強い囲み/イランへの旅
・仮象の島
2 場所の生成 空間の区分
・空間のやわらかな区分
・空間と場の区分の二つのかたち/強固な壁と遠い距離
・空間の二つの透明性
3 場所の骨格 構築された場所
・居場所の骨格/F・L・ライト
・確かな場所/L・カーン
・居場所のやわらかな充足/A・アアルト
・チャペルという場所から
・アメリカの草の根の住居
・日常性の尊厳/吉村順三
4 場所を紡ぐ 新たな風景へ
・風景を解き、そして風景に返す/金山の火葬場
・生活の多様と風景を結ぶ/箱根の家
・場所を織る/そして山荘に至る/明野の家
・植物との共棲・時の堆積/新座の三軒の家
著者:益子義弘
出版社:建築資料研究社
サイズ:A5
ページ数:174
発行年:2007.10
