
桂離宮のブルーノ・タウト ドイツ・ロマン主義と禅の精神世界
亡命先の日本で桂離宮と運命的な出会いを果たし、その美しさを世界に伝えた建築家、ブルーノ・タウト。『画帖 桂離宮』はタウトが毛筆で一気に描き上げた、二十六葉の桂離宮論=建築空間論である。ドイツ語で書かれた原文を丹念に読み解き、タウトが見出した「関係性の芸術」とその精神に迫る。
■目次
・まえがき 『画帖桂離宮』 とは何か
・第1章 桂離宮『画帖桂離宮』の誕生
桂離宮のブルーノ・タウト
・第2章 御庭 『画帖桂離宮』の前半の構成と主題
表紙
思惟するのは視覚である
御殿へのアプローチ
御庭の松琴亭へ
松琴亭から賞花亭へ
新御殿の御庭と伊勢
御庭から導き出された結論
・第3章 御殿 『画帖桂離宮』の後半の構成と主題
御殿の意匠
空間の軸と動線
建築家の三つの条件
芸術の精神への変換
惜別の辞
・あとがき 関係性の美学から中動態の美学へ
著者:長谷川章
出版社:工作舎
サイズ:A5
ページ数:300
発行年:2022.08