
ホーム・スウィート・ホーム
「生き方の数だけ存在する住まいのかたちを見たい」と家々を訪ねる。蝋人形と住む造形作家夫妻の2LDKや、陶芸家夫妻が蘇らせた築150年の京風町家など、16の「おうち」を俯瞰図と400点以上のオールカラーイラストで巡る考現学!
■目次
・序章 家を巡る旅に出る前に ヤドカリの渦紋の中から生まれるかたち
・第一章 牙城を築く
縦横斜めに線が遊ぶ 三角形の箱庭と小さきものの世界
螺旋のリズムを内に秘めた 富士塚の傍らのモノリス
デカダンとまがい物の美学 私が私でいるために
ホーム・スウィート・コラム1:家も主役の映画やドラマ その一
・第二章 蒐集と向き合う
造形作家夫妻が集める 蠟人形春子と愉快な仲間たち
電音土蔵空間から放たれる音響は すべての境界を溶かしていく
権力者の肖像画が壁を埋める プロパガンダグッズ・コレクターの家
ホーム・スウィート・コラム2:家も主役の映画やドラマ その二
・第三章 受け継ぎ活かす
陶芸家夫妻が蘇らせた 築一五〇年の京風町家
絶やさぬ囲炉裏の火のように 受け継がれてゆく小さな家族の物語
ホーム・スウィート・コラム3:住宅建築が観察できる施設案内
・第四章 旅の途中でたたずむ
遊牧民のゲルか、宇宙船地球号か 軽やかに人生を愉しむドームの基地
旅の途中のスナップショット 仮住まいのヴィラから眺める異国の街角
花から花へと舞い飛ぶ蝶の 生き抜く糧が詰まった小さな部屋で
ホーム・スウィート・コラム4:本書の指針となった書籍たち
・第五章 ともに生きる
あざやかに織りなす糸のように 人と自然が交差する空中農園
米軍ハウスのバナナの葉蔭 文化の渦から生まれるグルーヴ
小川のほとりの小さな納屋で 山と谷を蘇らせる守人の叙事詩
・終章 記憶の中の家を俯瞰する 増築を重ねて迷宮化した、昭和初期の文化住宅
・あとがき
著者:杉本彩子
出版社:工作舎
サイズ:B5変
ページ数:248
発行年:2025.01