秋葉原は今
ラジオの街→家電の街→パソコンの街→オタクの街・・と時代を先取りする形で、その姿を次々と変化させてきた秋葉原。どの時代にも共通するのは、戦後の闇市的な渾沌を維持したまま、どの都市とも異なるエネルギーを発し続けていることである。
本書では、単なる街の文化史としてだけではなく、都市再開発とはどのような視点に立つべきか、日本が世界に発信しうる力とは何なのか、をも見通す。
■目次
・第1章 秋葉原電気街
電気街の成立/家電の街へ
家電からパソコンへ
・第2章 秋葉原は誰のもの
商人がやはり一番/江戸っ子気質の住人たち
秋葉原は企業を惹きつける
・第3章 マニアたちの秋葉原
アキバ観光/オーバークロッカーたち
メイド・イン・アキハバラ
・第4章 再開発の動き
貨物駅の廃止と再開発/秋葉原再開発協議会の発足と役割
事業者の決定とクロスフィールドマネージメント
巨大戦艦と電気街
・第5章 秋葉原デザインとその行方
秋葉原のデザイン都市化/廃校を利用した「アキテンポ」
秋葉原回遊
・第6章 再開発は終わったが
再開発の完成/デザイン・コミュニティと秋葉原研究
再開発はいずこ/秋葉原再開発の問題点を振り返る
著者:三宅理一
出版社:芸術新聞社
サイズ:四六
ページ数:334
発行年:2010.06
