都市のフィロソフィー 都市とは何か、その本質
都市とは何かを考え、さらに歴史的考察、地域別考察を加えながら、都市あるいは都市社会の原理と機能と追究する。
■目次
・総論 都市解明の視座について 大谷幸夫
はじめに/都市とは歴史的形成体であり総合体である/年端外囲諸要件に拠って規定される/都市が変革を求められる二つの局面/都市に見る固有性の二つの位相/都市の定常的性状と都市の満たすべき要件/都市の資質について/都市の全体像に見る三つの様相/都市の歴史と現代
・第一部 都市野展開と構造
第一章 西アジア世界の都市 林佳世子
都市の発祥/都市文化の継承/都市の文法
第二章 前近代日本都市の原理と構造 仁木宏
都城は都市か/中世都市・京都の誕生/「場」としての都市/「町共同体論」とその批判
・第二部 都市の基本的働きと本質
第一章 すむ 居住と社会 和田清美
古代都市再考/現代と死去中の実相/現代社会と都市居住改善の解題
第二章 つくる、まわる-経済 岡田知弘
資本蓄積と都市形成/資本蓄積と都市の再生産・物質代謝/四日市市の都市形成過程/附論 阪神大震災覚え書き
第三章 まもる-防御・安全 羽田正
わが国近世城下町の成立とsの構造的特徴/諸外国の都市と「まもり」
第四章 おさめる-行政・自治 近世前期、江戸の名主を例として 吉田伸之
江戸町方の拡大/町の名主/支配名主の成立/名主番組
第五章 はぐくむ-文化・娯楽 平井正
モダニズムと大衆文化/マス・メディアの発展/大衆娯楽の拠点/大衆雑誌・新聞・余暇施設とエベント/展望
・あとがき
著者:大谷幸夫、北川隆吉
出版社:桐書房
サイズ:A5
ページ数:221
発行年:2004.09
