住空間史論II 農村住居編
農村住居の最大の特徴は、農作業用の土間(ニワ)が取り込まれたことであった。そして、サス・ウダツ・ヤグラと発展する構法の下で屋根が建ち上げられ、居室の中核となる広間(オエ)が形成される。その頂点にたつのが、ワクノウチヅクリ(枠の内造り)の偉容である。この本は、わが国の農村住居の変遷過程を、加賀地方を主舞台に、古代から現代に至るまでを概観する。建築史と生活文化史の両面からアプローチする壮大な通史である。
著者:島村昇
出版社:京都大学学術出版会
サイズ:262×198
ページ数:596
発行年:2001.06
